第7日 第89回夏の甲子園コラム

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大会第7日 8月14日(火)の試合結果
―2回戦―
日南学園9-6桐光学園(延長11回) ②前橋商2-1浦和学院 ③宇治山田商4-4佐賀北延長15回引き分け) ④文星芸大付5-2興南
☆今日の本塁打・・・・日南学園・中本(大会第12号)、文星芸大付・荒井(第13号)


☆今日の甲子園!☆
 今日で出場49校全てが登場した大会第7日。延長戦2試合、うち1試合が延長15回引き分け再試合となる熱戦に沸いた。

 第1試合は2対2のまま今大会3試合目の延長戦に。日南学園は10回表、1死満塁から7番酒井の適時2塁打で3点を奪い、勝負あったかに思われたが、その裏桐光学園は、1点を返して尚1死2、3塁とし4番上田の適時2塁打で2点追加し追いついた。11回表、日南学園は中本の本塁打を含め4安打に相手失策もあり4点を取り再度突き放し、その裏の粘る桐光の攻撃を1点に抑え3回戦進出を決めた。負けはしたが桐光学園の粘りも見事だった。

 第2試合は群馬・前橋商と埼玉・浦和学院の隣県対決。5回に1点づつを取り合って迎えた8回表、投手・佐々木の適時2塁打で1点勝ち越した前橋商が、投げてもエース・佐々木が何度もピンチが続く中、粘り強く投げ1失点完投した。浦和学院は再三走者を出すものの残塁11と後1本が出なかった。

 第3試合は、今大会49番目に登場した宇治山田商と開幕試合を勝った佐賀北の対戦。佐賀北は初回、初戦で本塁打を放った副島の右前適時打等で2点を先制。宇治山田商の反撃は5回。2死満塁から4番中井が右翼線適時3塁打等で4点を取り逆転した。追うかたちになった佐賀北は、直後の6回、投手馬場の代打・新川の適時打で1点、7回にも6番田中の適時打で1点を取り4対4の同点とし、そのまま今大会4試合目の延長戦に突入した。延長に入ってからは、両チーム中盤から代わった佐賀北・久保、宇治山田商・中井の両エースが踏ん張り、15回まで得点を許さなかった。同点となって以降、両投手、両守備陣がよく守ったすばらしい試合だった。尚、再試合は、あさって大会第9日(8月16日)の第1試合に組み込まれた。

 第4試合は、文星芸大付興南の対戦。初回に1点を先制された文星芸大付はその裏、5番板橋の適時打ですぐに追いついた。5回には1番荒井の右翼へのソロ本塁打で1点追加。6回、8回にも1点づつ加点し突き放した。文星芸大付のエース佐藤は、10奪三振の好投。興南は、初回に先制して以降は文星・佐藤に抑えられ、9回に1点を返すにとどまった。


☆今日のKAIスポ・コラムは?!☆
毎日熱戦の続く甲子園。出場49校の初戦の戦いぶりを振り返る。


☆大会第8日 8月15日(水)の試合予定☆
―2回戦(数字は出場回数)-
①近江(滋賀・9)-今治西(愛媛・10) ②仙台育英(宮城・20)-智弁学園(奈良・14) ③帝京(東東京・10)-神村学園(鹿児島・・初) ④甲府商(山梨・3)-新潟明訓(新潟・5)

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~ 初戦を振り返って ~ 

 今日で出場49校全てが甲子園に登場した。初戦の戦いぶりを振り返る。 
 今日、最後に登場した宇治山田商対2戦目となる佐賀北の試合を含め、初戦の1、2回戦25試合で目を引くのは接戦が多いことが挙げられる。1点差6試合、2点差7試合、3点差2試合と3点差以内の試合が計15試合、4点差以上の試合が9試合の内訳だった。そのうち延長戦が4試合に上った。特に、延長戦では表の攻撃で2点以上開いても、その裏に取り返す試合もあり、後がない中での粘り強さが目を引いた。昨年の初戦25試合の内訳は、3点差以内が13試合、4点差以上が12試合だった。
 今大会は例年に比べ初出場校が4校と少なかったが、初出場対決となった神村学園金光大阪戦を含めて3校が初戦を突破した。初戦を突破した神村学園大垣日大は選抜準優勝経験があり、楊志館は昨秋の明治神宮大会優勝、今選抜にも出場している高知を破っての初勝利と、初出場とはいえ上位を伺う力のあるチームだ。昨年は、初出場6校のうち、3校が初戦を突破。うち鹿児島工が準決勝まで勝ち進んだ。
 選抜出場組では、9校のうち優勝した常葉菊川など7校が初戦を突破した。
 また本塁打は12本で昨年は27本だったことを考えると、今春から使用を始めた低反発球の影響とここまでは投手の活躍が目立っている印象だ。
 1試合を終えて、本塁打の少なさがみられるように、好投手がその実力を発揮した。154キロを計測した仙台育英・佐藤、打撃でも注目される今治西・熊代、長身の下手投げ神村学園・盛、14奪三振新潟明訓・永井、春から球速が増した大垣日大・森田、スライダーの切れがいい広陵・野村、重い直球に威力のある京都外大西・本田、最速147キロの楊志館・甲斐、選抜優勝投手の常葉菊川・田中等、今後の投球にも注目だ。
 

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