【第14日決勝戦】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第48章

イメージ 1イメージ 2【甲子園】 8/21大会第14日 
決 勝:作新学院(栃木)7-1北海(南北海道
作新学院、54年ぶり夏の全国制覇!
作新学院の優勝は1962年第44回大会で春夏連覇して以来2回目。
栃木県勢としても2回目となった。 


【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第48章~】
- 試練の先に (南北海道代表・北海)-

2年連続37回目の夏の甲子園出場を決めた北海。37回は全国最多の
出場回数を誇るが連覇となると45年ぶりだ。しかし大会前の前評判は決して高くなかった。昨秋は札幌支部初戦敗退、今春も札幌支部大会での敗退。「マイナスからのスタート(平川監督)」だった。

甲子園大会に入ってからはエース大西君を中心に接戦をものにした。
初戦の松山聖陵(愛媛)戦は9回サヨナラ勝ち。3回戦の日南学園(宮崎)戦は序盤から1-1の膠着が続いたが8回にようやく追加点。大西君が4安打完投した。準々決勝の聖光学院(福島)戦は初回に3点を先制される苦しい展開だったが中盤に逆転。昨日の準決勝は、選抜ベスト4の秀岳館(熊本)を相手に終盤の追い上げを冷静に守り切り、初めての決勝戦にたどり着いた。

だが今日の決勝の相手・作新学院(栃木)には完敗だった。昨日まで467球を投げていた大西君の疲労は隠せず、4回途中で降板。後を継いだ2年生の田間君も作新打線を止められなかった。

大西君はここまで試練の1年を過ごしてきた。昨夏の甲子園では開幕戦で鹿児島実業に4-18と大敗。5回途中から登板するも1死も取れずに降板するという屈辱を味わった。右肩の故障で春はベンチからも外れた。復活にかける南北海道大会は5日間で4試合の強行軍にも負けず、チームを連覇に導いた。

甲子園決勝のマウンドは厳しいものになったが、それ以上にこの1年は厳しい試練を味わってきた。

元々、開幕前の目標は「甲子園1勝」だったチーム。

努力すればここ(決勝)まで来られる。

初優勝の快挙はならなかったが、「この仲間とやってきて、高校野球を楽しませてもらいました。本当に最後までやりきることができました」と大西君。
準優勝の陰に刻まれる本当のストーリーを知るエースでキャプテンに悔いはなかった。
(了)
Aug 21, 2016 6:04pm


【参照】


全力で戦った負けこそが人間を強くする!! 
Kaispo2016