第5日 第89回夏の甲子園コラム

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大会第5日 8月12日(日)の試合結果
―1回戦―
青森山田5-0報徳学園 ②聖光学院11-7岩国 ③長崎日大3-1星稜
今日の本塁打・・・・なし

☆今日の甲子園!☆
第1試合途中からほぼ観衆がスタンドを埋めた大会第5日。第3試合から2回戦に入った。

第1試合は春夏連続出場の地元兵庫の報徳学園と4年連続出場の青森山田が対戦。5回まで緊迫した投手戦が続いたが中盤以降青森山田打線が報徳投手陣を捕らえ5点を奪った。投げてはエース石井がコーナーをつく粘りの投球で完封。報徳はエース近田が7回途中足を痛め降板。代わった福島も流れを止められず、打線も青森エース石井を最後まで捕らえられなかった。報徳は春に続く初戦敗退。青森山田は昨夏に続く初戦突破。

第2試合は打撃戦。聖光学院が18安打11点の猛攻で岩国を振り切った。岩国も9回4点を返し4点差まで詰め寄ったが、6失策と大量失点が響いた。

第3試合は1点を追う長崎日大が6回に3連打を集め逆転。7回にも相手バッテリーのミスから1点を加え試合を決めた。星稜は先制して勢いにのるかと思われたが守りのミスが失点に結びつき、攻撃も長崎日大・浦口に要所を締められた。


☆今日のKAIスポは!?☆
今日は3塁よりで視察したが3試合とも3塁側のチームが敗退した。しかし、甲子園は敗者にこそ温かい。


☆大会第6日 8月13日(月)の試合予定☆
―2回戦(数字は出場回数)-
常総学院(茨城・11)-京都外大西(京都・8) ②徳島商(徳島・22)-開星(島根・5) ③楊志館(大分・初)-高知(高知・11) ④常葉菊川(静岡・2)-日大山形(山形・15)

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~ 高校野球愛する人達 ~ ( 報徳学園・岩国・星稜 )

バックネットの3塁よりで戦況を見つめた今日は3試合とも3塁側ベンチに陣取ったチームが負けた。プロ野球と違い高校野球は1日に3試合から4試合が行われるため、観衆の座るサイドのチームも入れ替わるが甲子園は負けたチームにこそ温かい。
 第1試合に登場した報徳学園は地元兵庫のため、失点を重ねる毎にスタンドの落胆やいらだちも大きかったが、9回の攻撃前、敗戦が決まった瞬間には、大きな拍手と「よくやった」の声が飛びかった。
 6失策に被安打18と厳しい劣勢を強いられた岩国。8回終了時点で8点差がついた。8回の守りを好プレーで終えてベンチに戻ってくる選手に3塁側スタンドから「あきらめるな」と言わんばかりの拍手の嵐。そんな想いが後押ししたかのように岩国は9回に3長短打を絡め4点を返す粘りを見せた。あきらめない姿を応援するスタンドは3塁側スタンドが全てアルプススタンドと化したかのようだった。試合後も何度も大きな拍手が純白の岩国ナインを包んだ。
 9年ぶりに登場した星稜。名門らしからぬミスが敗因となったが、スタンドは温かい拍手で励まし、久しぶりに帰ってきた黄色のユニフォームを讃えた。
 今日負けた3チームに共通するのはエラーやミスが大きな敗因だったこと。しかしミスを責めるよりも逆転を信じてあきらめない気持ちこそが数々の名勝負を生み出したことをファンは知っている。地域を越えて負けているチームを応援し、負けたチームの頑張りを讃える。負けたら終わりの高校野球にはそんな温かい文化が育まれている。


 ー 球児の一生懸命を応援する KAIスポ! ー