第2日 90回夏甲子園コラム

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☆大会第2日 8月3日(日) 今日の甲子園!☆
―1回戦― ( )内は出場回数
①鹿児島実(鹿児島・16)14-1日大鶴ヶ丘西東京・2) 
鹿実、猛打爆発14安打14得点。第80回記念大会以来夏勝利!
日大、西東京大会で見せた強力打線が沈黙。18年ぶりの校歌はお預け。

②宮崎商(宮崎・4)7-1城北(熊本・3)
宮崎商、注目左腕・赤川と打線噛合い、44年ぶりの夏1勝!
城北、打線が赤川を攻略できず、春に続く初戦敗退。

智弁学園(奈良・15)5-4近江(滋賀・10)
接戦を制した智弁。エース阪口、9回打球受けながらの粘投実り辛勝!
近江、9回見事な猛攻もあと1点及ばず。

報徳学園(東兵庫・13)4×-2新潟県央工(新潟・初)〔9回サヨナラ〕
報徳、9回サヨナラ本塁打で決着。エース近田甲子園初勝利!
県央工、常連報徳追い詰めた。初陣大健闘!

◎今日の本塁打・・・鹿実・田野尻(大会2号)、近江・上田(3号)、智弁・茂山(4号)、
報徳・氏家(5号)、井上(6号)


☆明日8月4日(月)大会第3日の試合予定☆
―1回戦―
常総学院(茨城・12)-関東一(東東京・4)
②本荘(秋田・4)-鳴門工(徳島・5)
浦添商(沖縄・3)-飯塚(福岡・初)
千葉経大付(千葉・3)-近大付(南大阪・4)


☆90回記念夏の甲子園コラム2 「地域が燃えた初めての夏 ~ 新潟県央工 ~」!☆

春夏通じて初めて甲子園にやってきた新潟県央工。

エース・石田が持ち味を発揮し5回終了時で2-0とリード。甲子園優勝経験のある報徳学園を相手に互角に、いやそれ以上に戦うものの、6回に同点とされると、地元兵庫勢の活き上がる報徳に流れを引き戻され、9回のサヨナラ弾で力尽きた。

しかし、初陣校の健闘は試合内容だけではない。攻守交替や打席の交代は全力疾走、守備でもアウト毎の内野陣によるボールまわしを行わない等、高校生らしいきびきびとした動きを見せた。

新潟県三条市から初めての甲子園出場。野球弱小地域と見られていた、地域そして関係者は一体となって大舞台に選手を送り出した。
吹奏楽部がない同校は、新潟大会を声の応援だけで勝ち上がってきたが、甲子園ではそれでは味気ないと、吹奏楽部のある同じ三条市の三条東高校に要請し、合同でのアルプス応援となった。しかし、メインはやっぱり声による応援。報徳の手馴れたブラスバンドにも負けない大音量で選手たちを勇気付けた。
選手たちも「地域の野球レベルを見せ付けたい」と全力で普段の実力を発揮した。

試合後、多くの県央工応援関係者と同じ車両に乗り合わせた。
その一人が「(試合終了後)選手たちが応援団に頭を下げた時、胸が熱くなった。いい夢を見させてもらい感謝。」というメールを知人に充てた。「負けたけど、互角に戦った」という返信メールも届いた。
県立校の躍進ぶりは多くの地域・学校関係者、そして全国の普通の公立校球児に勇気を与えた。

試合開始前は馴染みのない初出場校。しかし実力もさることながら、きびきびとした高校生らしい見事な戦いぶりに、試合後には甲子園のスタンドは地元・報徳以上の拍手喝さいを浴びせた。

三条市が燃えた県央工の甲子園出場の夢は終わった。しかしその瞬間から甲子園初勝利という夢が始まった。


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