第12日 90回夏甲子園コラム

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☆大会第12日 8月13日(水) 今日の甲子園!ベスト8最初の4校が決定☆
―3回戦― ( )内は出場回数
聖光学院(5)5-2市岐阜商(4)
聖光:6回鮮やか逆転勝ち!初の8強進出!
市岐阜商:加藤の本塁打で先制するも中盤以降追加点奪えず。初の8強ならず。

常葉菊川(3)11-9倉敷商(7)
常葉菊川:5回伊藤の3ラン等集中打で一気に逆転!2年連続の8強決めた!
倉敷商:初回に速攻5点先制も中盤、終盤に相手猛攻止めきれず。19年ぶりの8強ならず。

智弁和歌山(16)15-3駒大岩見沢(4)
智弁:8回、3本塁打含む8安打11得点の逆転劇!2年ぶり6回目の8強進出!
駒大岩:7回まで1点リードも終盤の智弁の猛攻止められず。初の8強進出ならず。

報徳学園(13)7-3鹿児島実(16)
報徳:2回4安打で3点先取し主導権。近田8四死球も粘った!優勝した63回大会以来27年ぶり6回目の8強進出
鹿実:近田のスライダー打てず。9回の森田の3ランも反撃遅し。12年ぶり5回目の8強逃す。


◎今日の本塁打・・・・聖光学院・加藤(大会31号)、常葉菊川・伊藤(32号)、町田(33号)、智弁和歌山・坂口(34号)、勝谷(35号)、坂口(36号)、


☆明日、大会第13日〔8月14日(木)〕の試合予定☆
―3回戦―
①関東一(4)-浦添商(3)
青森山田(9)-慶応(17)
③東邦(15)-大阪桐蔭(5)
④横浜(13)-仙台育英(21)


☆90回記念夏の甲子園コラム12 「  4番の風格 ~ 坂口真規(智弁和歌山) ~ 」☆

甲子園では数々の4番打者がファンを魅了してきた。
今大会、智弁和歌山の4番坂口真規もそんな風格を漂わせている。

夏の甲子園。155キロを記録した佐藤由規仙台育英-ヤクルト)から本塁打を放ち、一躍全国区に躍り出た。「あの佐藤から本塁打を打った男」、そんな冠が彼にはつきまとう。

今春の選抜大会、期待された本塁打は打てず3試合で3安打と不本意に終わった。負けた東洋大姫路戦は無安打。
4番が打てなければチームは負ける。4番とはそんな存在だ。

今夏の和歌山大会。坂口は準決勝まで4試合連続で本塁打を放ち、チームへの貢献はもちろんのこと、真の4番として夏の甲子園に戻ってきた。
初戦となった1回戦の済美戦は2塁打2本を含む3安打。2回戦の木更津総合戦は2安打。4番が打って勝ち上がった。

今日、ベスト8を懸けた駒大岩見沢戦。
7回まで2対3のビハインド。ここまで4番の快音は聴こえない。残されたイニングスはあと2まで追い込まれていた。

炎天下の8回表。

塁上に2人の走者を置き、智弁打線が逆転のお膳立てを整え坂口までつなぐ。
ベンチは「坂口が打てば勝てる。」
スタンドでは「4番にまわったで」。


期待と予感。


坂口は186センチ90キロの体で一際狭く見えるバッターボックスへ歩を進める。

初球。
快音、歓声、落胆、そしてどよめき。

強烈すぎる本塁打で勝利を確信する。そして期待以上の4番の号砲に智弁打線は爆発する。
この回、3番勝谷にも一発。仲間に乗せられたか、いや、みずから告げた予想以上の打線の導火線を止めようとしたのか。坂口はこの回2発目もレフトに運んだ。

長い大会史上、1イニング3本塁打、1イニング2打席連続本塁打は史上初の出来事だそうだ。
そんな歴史的瞬間を目撃した甲子園は、8回表終了後でも尚、どよめきは続く。
9回、打席に入る時、スタンドからは大きな拍手が送られる。過去、伝説となったスラッガーがみなそうであったように。

今日、怪物は甲子園で生まれた。


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