第14日 90回夏甲子園コラム

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☆大会第14日 8月15日(金) 今日の甲子園!☆
今日から一番面白いと言われる準々決勝。真夏のうだるような暑さにも関わらず4万6千人が見守る中、第1試合では近畿の強豪対決。好投手報徳の近田対大阪桐蔭の強力打線。第2試合は、陸の王者慶応対沖縄勢春夏連覇目指す浦添商。2試合ともに手に汗握る大熱戦となった。また、第1試合終了後、準決勝の組合せ抽選が行われた。

―準々決勝― ( )内は出場回数
大阪桐蔭(5)7-4報徳学園(13)
大阪桐蔭:2本塁打含む16安打で2試合連続サヨナラ勝ちの報徳倒し3年ぶり3回目のベスト4進出!
報徳学園:序盤先制して優位に進めるも、後半に近田捕まる。逆転の報徳、27年ぶりの3回目のベスト4ならず。

浦添商(3)4-3慶応(17)〔延長10回〕
浦添商:延長10回スクイズで勝ち越し。3人の継投で粘る慶応振り切る。11年ぶり2回目のベスト4進出!
慶応:7回に逆転するも延長10回力尽く。88年ぶり3回目のベスト4ならず。


◎今日の本塁打・・・大阪桐蔭・奥村(大会38号)、報徳学園・西郷(39号)、大阪桐蔭・萩原(40号)


☆大会第15日〔8月16日(土)〕の試合予定☆
―準々決勝―
智弁和歌山(16)-常葉菊川(3)
聖光学院(5)-横浜(13)

☆大会第16日〔8月17日(日)〕の試合予定☆
―準決勝―
浦添商(3)-智弁和歌山常葉菊川の勝者
聖光学院・横浜の勝者-大阪桐蔭(5)


☆90回記念夏の甲子園コラム14 「 1イニング分の1の重み ~ 浦添商 対 慶応 ~ 」☆

試合は3対3で延長戦に突入した。

何かが一つ、あるいは一瞬崩れた時、敗者となる。
しかし、何かが一つ、あるいは一瞬幸運を呼び込むと限りなく勝者に近づく。
その重みは9イニング分の1ではなく、1イニング分の1。
つまり延長戦とは1プレイが限りなく、勝敗を支配する可能性が高いということだ。

浦添商は先攻、慶応は後攻。

10回表

背番号14の先頭打者・仲里は甲子園に来てここまでヒットは1本。2本目のヒットが三塁打となり、勝ち越しの場面を作る。
ここまで甲子園9安打の次打者・漢那が倒れる。これが延長戦なのだろう。

1死3塁。

強行か、スクイズか。
監督のサイン、打者、走者の何気ない動きの一つ一つを両チームが目まぐるしく探り合う。
現地で視察している私の予想は、ほぼスクイズと読む。

2番上地俊は、1球、2球と最初からバントの構えを見せながら見送る。
1ストライク1ボールからの3球目。
サード前に転がすスクイズ敢行。成功した。
1点勝ち越した。

この試合、慶応の継投は普段の先発田村から只野ではなく、先発只野から田村。
もし、背番号3をつける一塁手兼投手の只野がいつもの通り、2番手で投げていたら、浦添商・神谷監督にこの選択があったかどうか。慶応・上田監督の只野評は、「クールで、フィールディングは只野の方が上」。

10回裏

慶応は粘りを見せ、代打の切り札、普久原が安打で出塁する。代走に荒川が送られ、2死2塁となって2番福富が打席に入る。同点のランナー荒川は、隙あらばホームインを考え、体をほぐす。

福富に対する4球目。

打球はホームベースの上空へ。
果敢に手を上げ捕球に向かう捕手の山城。
浜風、キャッチャーフライ特有のドライブ、そして足音まで聴こえたかどうか、ホームまで迫り来る2塁ランナーの荒川。

時間にして6秒間。

それぞれの思いが青空を交錯した後、白球はキャッチャーミットに収まった。


決めなければならない勝者と敗者。
今日も2校が甲子園を去った。


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