第17日 90回夏甲子園コラム

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☆大会第17日 8月18日(月) 今日の甲子園!☆
46,000人の大観衆で膨れ上がった決勝戦の甲子園。17年ぶり2回目の優勝を狙う地元大阪の大阪桐蔭と昨春選抜優勝、夏は初優勝を狙う常葉菊川の対戦。両チーム強力打線が武器の対決は、思わぬ展開となった。


―決勝―( )内は出場回数
大阪桐蔭(5)17-0常葉菊川(3)

(桐)福島由-有山
(常)戸狩・野島・萩原・浅川・戸狩-栩木
本塁打大阪桐蔭・奥村(大会48号)、萩原(49号)

【戦評】
大阪桐蔭の打線が爆発。2本塁打含む21安打を放ち圧勝し、17年ぶり2回目の優勝を決めた。
初回、肘に不安があり球威のない常葉菊川先発戸狩を攻め、2番佐野からの3連打で1死満塁とし、5番奥村が今大会3本目となるバックスクリーンへの満塁本塁打を放ち、4点を先制。3回、5回にも1点づつを加えペースをつかむと、6回には、打者一巡で4安打に敵失も絡め、6点を取り試合を決定付けた。打線に火がついた大阪桐蔭は、7回には萩原が今大会3本目の2点本塁打。9回にも敵失と有山の適時打で3点を取り駄目を押した。
大阪桐蔭・先発福島由は、準決勝からの連投の疲れを感じさせない見事な投球。直球とスライダーが切れ、散発5安打、9奪三振。3塁を1度しか踏ませない投球で常葉菊川の強力打線を完封した。決勝戦の完封は80回大会の横浜・松坂以来。

常葉菊川は、全力投球できない戸狩が初回に早々とつかまり、その後、野島、萩原、浅川と繋いだが、大阪桐蔭の勢いづいた打線を止められなかった。
今大会、集中打による大量得点で打ち勝ってきた打線も、大阪桐蔭・福島由の丁寧な投球の前に、長打2本の5安打に抑えられ最後まで反撃の糸口を掴めなかった。

【記録・記憶】
大阪桐蔭は17年ぶり2回目の優勝。大阪勢の優勝はその大阪桐蔭の優勝以来10回目。
※決勝での17点差は、第6回大会(1920年)の関西学院17-0慶応普通部以来の最多得点差。
大阪桐蔭の今大会安打数99本は、第82回大会(2000年)で優勝した智弁和歌山の100本に次ぐ歴代2位の安打数。
大阪桐蔭・萩原の大会15打点は、第67回大会の宇部商・藤井、今大会の横浜・筒香の14打点を抜き、最多打点記録。


【優勝までの軌跡】
☆優勝校・大阪桐蔭高校(2年ぶり5回目出場)
1回戦:16-2日田林工(前日2回途中降雨中止による再試合。奥村の3ラン含む19安打で大勝。)
2回戦:6×-5金沢(延長10回3番森川がサヨナラ安打。1番浅村が2本塁打。3回から奥村が好救援。)
3回戦:7-5東邦(4回まで毎回得点。中盤に佐野の適時打。終盤の追い上げを福島由、奥村、福島由の継投で凌ぐ。)
準々決勝:7-4報徳学園(好投手近田攻略。奥村、萩原の本塁打等で逆転勝ち。福島由、奥村、福島由の継投。)
準決勝:9-4横浜(3回に逆転。9回萩原駄目押し弾で宿敵に快勝。福島由、8安打完投。)
決勝:17-0常葉菊川(打線爆発。奥村満塁弾に萩原2ランで圧勝。福島由、5安打完封。)

【学校の横顔】
学校創立1983年。野球部も同年創部。夏は今大会で5回目。初出場した第73回大会に背尾、和田、萩原を擁し初優勝。第87回大会は、辻内、平田、中田を擁し優勝した駒大苫小牧に敗れたがベスト4まで進出。春も3回の出場でベスト8が2回と甲子園では既に強豪。主なOBに、西岡(ロッテ)、岩田(阪神)、辻内(巨人)、平田(中日)、中田(日本ハム)等、プロへ有力選手を輩出している。

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☆90回記念夏の甲子園コラム17「 球運クライマックス ~ 決勝戦 大阪桐蔭 対 常葉菊川 ~」☆

それはいきなりの号砲だった。

初回、1死満塁から大阪桐蔭・5番奥村が強烈な打球音を残し、センターバックスクリーンへ満塁ホームランを放つ。

4万6千人で埋まったマンモス甲子園が目を醒ます。
まだ初回だ。残される8イニングス。この先、どんなドラマが用意されているのか。

毎年、決勝戦は試合開始前から独特のムード、いや“音”が支配する。
選手の動き全てに、こと細かく反応する観衆の拍手、歓声、どよめき。

試合開始のサイレン音の後、今年も同じように繰り返されるであろう決勝戦の譜面は、一つの強烈な打球音によって打ち消され、大阪桐蔭が奏でる音符へと書き換えられる。いきなりで、強引で、あまりにも一方的な旋律へと。

試合終了のサイレン音。

完成した譜面にはこうあった。
大阪桐蔭打線の21の打球音。17のホームベースを駆け抜ける足音。そして一人のエースが投じるボールがキャッチャーミットを突き上げる音。」

「なぜ、ここまで一方的な譜面にしたのか?」

野球の神様に訊いて見た。

「なぜって。それは、ピンストライプのチームは、1イニングでいつでも譜面を書き換えてしまう力を持っているからさ。」



第90回記念大会決勝戦

大勝の陰には、何点差ついても4万6千人が席を立てない敗者の実力と脅威があった。


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☆☆KAIスポ・第90回記念夏の甲子園コラム『銀傘の陰から』☆☆
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