【第9日第3試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第33章
【甲子園】8/15大会第9日第3試合
好投手堀、3安打完投で富山第一下す!
【涙キラリ、甲子園を去る球児達】
- 甲子園で勝つ難しさ (富山代表・富山第一)-
3年ぶり2回目の甲子園出場を果たした富山第一。富山大会では全5試合で7点差以上をつけ、
他チームを圧倒した。その原動力はつなぎの野球だ。
富山大会で放った46安打中37安打が単打で本塁打はゼロ。スコアは豪快に打ち勝っているイメージだが、単打、犠打、盗塁を駆使し、効率よく走者を進塁させて得点能力を高めるのが持ち味だ。
甲子園での初戦。新潟・中越との対戦。
制球の良い相手投手の左腕・今村君に完璧に抑えられ、9回1死まで無安打。あわやノーヒット・ノーランかという事態にまで追い込まれたが、狭間君、河原君に連続2塁打が飛び出し、辛うじて初戦を勝った。
迎えた今日の2回戦。広島新庄との試合も同じ好投手の左腕・堀君に苦しめられた。安打は3本。得点は4回に内野ゴロの間にあげた1点のみ。
甲子園の2試合で放った安打は5本。好投手が揃う全国の舞台で、自分達の野球はさせてはもらえなかった。
甲子園で勝ち上がる為には打てない試合をどう戦うか。犠打、機動力の素地はある。接戦をものにする投手力とミスをしない堅実な守り。
課題はまだまだある。
2人の好投手との対戦で、もう一回り成長するヒントは掴んだ。
2年生投手の森圭名君、「次は全部自分が投げて、全部ゼロで抑えて、絶対的エースになって戻って来たい」と来年のリベンジを誓った。
(了)
Aug 15, 2016 9:33pm
【参照】
負けたら終わりの緊張感 Kaispo2016