【第10日第4試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第37章

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【甲子園】8/16大会第10日第4試合
3回戦:常総学院(茨城) 7-4履正社(大阪)
常総、序盤の得点を守り切って8強進出!
常総学院は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第1試合で秀岳館(熊本)と対戦する。


【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第37章~】
- 甲子園は勝ったチームが強い(大阪代表・履正社)-

昨秋の大阪大会は4位。選抜出場を逃した悔しさを今年にぶつけた。
春の大阪大会を制し、近畿大会では選抜優勝の智弁学園を下し優勝。迎えた夏の大阪大会は決勝を除く7試合中6試合がコールド勝ち。決勝も12点差をつけ、圧倒的な強さで6年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めた。
最速149キロ左腕の寺島君が注目される中、同じ左腕の山口君も140キロ超の速球を持ち、2枚看板の投手力とチーム打率4割を超える打撃力で優勝候補の一角として大会に挑んだ。

初戦は高川学園(山口)。寺島君が5回までノーヒットピッチングの2安打完投。打線も11安打で5点をとり快勝。

2回戦は同じ優勝候補の横浜(神奈川)との対戦。152キロ右腕の藤平君との壮絶な投げ合いを制し、優勝に大きく前進した。

3回戦の相手は常総学院(茨城)だ。先発は山口君が担った。初回、いきなり2塁打2本を打たれ2点を献上。2回途中、寺島君がマウンドにあがるも勢いに乗る常総打線につかまりこの回、さらに3失点。5回にもスクイズ等で加点されて、終始劣勢を強いられた。

それでも履正社は食い下がった。常総学院を上回る13安打で4点を返したが11残塁と好機で攻めきれず序盤の失点を取り戻せないまま試合は終わった。

甲子園優勝の目標は実現しなかった。

レベルの高い大阪で大阪桐蔭と覇権を争うまでになった履正社。しかし、春夏ともに甲子園での優勝はない。近年のチームでは抜群の戦力を誇り、乗り込んだ甲子園だったが、圧倒的な戦力をもってしても甲子園で勝ち上がるのは難しい。

横浜高校渡辺元智前監督の言葉を思い出す。
「甲子園では強いチームが勝つとは限らない」、「優勝候補が強いのではなく、勝ったチームが強い」。

戦力通りに勝つためには、その戦力にカウントされない、技術ではない力が必要なのだろう。

大阪177校の頂点から全国の頂点を目指して、大阪の強豪校と切磋琢磨する1年がまた始まる。
(了)
Aug 16, 2016 9:22pm

【参照】

優勝候補の履正社、3回戦で姿を消す

常総学院 V候補・履正社に勝った!3年ぶり8強 近畿勢は全て敗退

常総学院がベスト8、履正社・寺島打たれる

ベスト8をかけて、負けられない戦いがある! 
Kaispo2016