【第11日第1試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第38章

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【甲子園】8/16大会第11日第1試合
3回戦:聖光学院(福島)5-2東邦(愛知)
東邦の勢い封じた聖光学院が5度目の8強!
聖光学院は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第3試合に登場する。

【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第38章~】
- 楽しむ野球が生んだ奇跡(愛知代表・東邦)-

2年ぶり17回目の出場の東邦は強烈な印象を残して甲子園を去った。

1回戦は福井・北陸との対戦。打線が爆発し、24安打19得点と大勝。4回には、その1イニングで5連打を含む11安打で12得点。大会記録の1イニング最多安打12、最多得点14にそれぞれ迫る猛攻を見せた。

2回戦は青森・八戸学院光星との対戦。7回表を終わって2-9と最大7点差から試合をひっくり返した。9回までに3点を加点し、5-9の4点差で9回裏を迎えた。3塁側のアルプスを除いてスタンド360度が東邦の大応援団と化す後押しを受けて、6安打集中、一挙5点をとり逆転サヨナラ勝ちした。

2回戦で起こった7点差以上からの逆転劇は過去に6度(7点差が4度、8点差が2度)。98回の歴史上、凡そ16大会に1度の試合ということになる。さらに、9回、4点差からの逆転サヨナラ勝ちとなると過去に2度しかない。まさに半世紀に1度の試合となった。

今日の3回戦の福島・聖光学院との試合。3点差を追って9回を迎えたが逆転の再現はならなかった。

7点差にしても、9回4点差にしても逆転試合が発生したのは1大会に1度だけ2度はない。頻発するものでは到底ない。それほど驚異的な試合を東邦は経験したということだ。

要因は一言でいうのは難しい。試合の流れ、投手の心理や疲労度、球場の雰囲気などあらゆる要素が重なり合って生み出される答えのない方程式のようなものだろう。

ただ、今年の東邦に各試合共通して当てはまるのは、心から甲子園を笑顔で楽しんだということだ。

1回戦の試合後、エースで4番の藤嶋君、「最後の甲子園なのに全然、緊張しない。楽しまずに終わると後悔する。みんなそう思ってますよ」。

大舞台を楽しむ。簡単なことではない、

大逆転の最大の要因は、点差がついた土壇場でさえも、ことごとく笑顔で打席に入り、楽しんでしまう選手たちの心の余裕だったのかもしれない。
(了)

#夏 #甲子園 #高校野球 #聖光学院 #東邦 #福島 #愛知

【参照】
東邦・藤嶋、応援の手拍子に感謝「最後まで楽しめた」

東邦・藤嶋、サイクル超え!単打の代わりに二塁打/甲子園

北陸、19失点も終盤意地の反撃!来年につながる9得点

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Kaispo2016