【第11日第2試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第39章

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甲子園】 8/16大会第11日第2試合
3回戦:作新学院(栃木)6-2花咲徳栄(埼玉)
作新学院、今井、6安打10K完投で4年ぶりの8強!
作新学院は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第4試合に登場する。


【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第39章~】
- 総合力見せた左腕の夏 (埼玉代表・花咲徳栄)-

3季連続、2年ぶり4回目の甲子園となった花咲徳栄。埼玉大会は圧巻だった。投手陣は左腕エースの高橋昂也君を中心に初戦の3失点以外は無失点。高橋昂也君は大会通算で52奪三振。9イニングス平均で12.6個に上った。打線もそんな投手陣に応え1試合平均11.5安打。埼玉県勢初めての優勝も狙える戦力だ。

初戦は秋田・大曲工との試合。先発の高橋昂也君は序盤本調子ではなかったが要所を締め、11三振を奪った。打線も10安打を打ち終盤に突き放した。

2回戦は、鹿児島・樟南との対戦。11安打を打たれたが3失点に抑えた。打線は7安打も6回、7回と効果的に得点に結びつけた。

3回戦の今日は、ベスト8をかけて栃木・作新学院と戦った。先発は2年生の網脇君だったが、2回途中までで5失点。流れを断ち切る為に想定より早くエースの高橋昂也君がマウンドに上がり試合を立て直した。しかし、打線が相手好投手の今井君をとらえることができず、2年連続のベスト8進出はならなかった。

大会も3回戦に入り、頂点を見据える上で、各校、決勝までの日程、試合数、疲労度などを本格的に考える時期に来ている。
高橋昂也君は1回戦で148球、2回戦で149球を投じている。上位を見据える上で明日の準々決勝が連戦となる3回戦の戦いは投手の起用方法には判断が伴うものだ。

今日の敗戦は不本意かもしれない。
しかし後輩から引き継いだマウンドでエースらしく試合を立て直した。150キロを超える速球も魅力的だが、不調でも試合の中で修正できる起用さ、ヒットは打たれても得点は与えない粘り強いピッチングを発揮。この3試合で、速球の他に投手に必要な能力をその分、見せつけることはできた。

速球だけではない、投手としての総合力。

今日もまた1人の好投手が夏を終えた。
(了)
Aug 17, 2016 2:15pm


【参照】
背中で考えわかるよ 花咲徳栄・高橋投手支える幼なじみ


ベスト8をかけて、負けられない戦いがある! 
Kaispo2016