【第11日第4試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第41章

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【甲子園】 8/16大会第11日第4試合
3回戦:北海(南北海道)4-1日南学園(宮崎)
終盤突き放した北海、22年ぶりの8強!
北海は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第3試合で聖光学院(福島)と対戦する。



【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第41章~】
-  大黒柱は小さなエース(宮崎代表・日南学園)-

春夏連続、夏は2年ぶり8回目の甲子園出場を決めた日南学園。今春の選抜大会初戦敗退の悔しさから走攻守全てにレベルアップ。宮崎大会を安定した戦いで勝ち上がった。

そんな日南学園のエース森山弦暉君は身長160センチ。今大会のエースの中で最も小さい。しかし、エースであり主将。そして打撃でも非凡さを見せるまさにチームの大黒柱だ。

今大会は、150キロ前後の剛速球を投げる、180センチを超える本格派投手が注目を浴びる中、森山君の直球のほとんどは120キロ台。派手な三振ショーもない。

よく野球に身長は関係ないと言われる。物理的には身長が高い方が技術的に有利であることは事実だが、私の経験上も他の競技に比べて、決定的な要素ではないと間違いなく断言できる。有力投手が多いと言われる今大会でも、大柄な速球投手の全員が勝ち残っている訳ではない。

森山君の今大会の投球内容は実に堂々としたものだ。
初戦の西東京・八王子戦は、8回5安打の無失点。奪三振は2も与四死球2。2回戦の市和歌山戦では8回途中、7安打5奪三振1失点。与四死球は1。そして今日の3回戦北海(南北海道)を相手に破れはしたが、11被安打したが奪三振3で与四死球は1。

140キロ超の直球も真ん中に入り、切れが悪く、打者とのタイミングが合えば痛打される。四死球を出す、出さないも球速には全く関係ない。

コントロールとボールの切れ、それに投球術。

好投手の条件はあげればきりがないが、体格に関係なく投手に必要な要素を徹底して磨いた小さなエース。紛れもなく16強入りの立役者だ。
専ら、森山君は身長がコンプレックスになったことは全くのないのだというから大したもの。

森山君の活躍は、体格に恵まれない全国の球児たちの希望になったに違いない。
(了)
Aug 17, 2016 7:16pm

【参照】
日南学園、2001年以来15年ぶりの8強逃す


ベスト8をかけて、負けられない戦いがある! 
Kaispo2016