【第11日第3試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第40章
【甲子園】 8/16大会第11日第3試合
投手戦制した木更津総合、夏は初めての8強!
【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第40章~】
- 敗者に値しない投球 (広島代表・広島新庄)-
2年連続2回目の甲子園出場となった広島新庄。昨夏の甲子園では2回戦で早稲田実業に6-7で敗退。エースの堀君は序盤で3失点し4回途中で降板。雪辱を期して広島大会を連覇。「絶対的エース」に成長して甲子園に戻ってきた。
初戦の相手は去年ベスト4の東東京・関東一。初回にいきなり適時打を浴びて先制点を許したが、ここから踏ん張った。以降は走者を出しながらも粘り、延長12回までの11イニングスを無失点。177球を投げぬき、接戦をものにした。
2回戦は、富山第一との試合。打線が奮起した。3回に先制し、6回、8回に追加点をあげると、エースの堀君も3安打、無四球の投球で応えた。投球数はわずか90球の完投勝利だった。
ベスト8をかけた今日の3回戦。同じ左腕の好投手・早川君を擁する木更津総合と戦った。堀君は選抜8強の相手打線を6安打2失点好投も、打線が早川君から散発3安打に抑えられ完封負けを喫した。試合時間は1時間23分。この試合も堀君の球数が103球、相手の早川君のそれは99球。両校合わせても9安打という見事な両左腕の投げ合いだった。
チームとしては昨年を上回る2勝をあげた原動力は紛れもなくエース堀君の投球につきる。
初戦は1点もやれない投球を11イニングスも継続した精神力。2回戦で見せた90球の無四球完投劇。そして今日の白熱した投手戦。
投手として精神的にも技術的にも実力は見せた。
「最後に3年生みんなでできた。楽しかったです。木更津総合の早川投手はすごい投手でした」
とすがすがしい。
敗者とするにはもったいない投手が甲子園を跡にした。
(了)
Aug 17, 2016 6:01pm
【参照】
広島新庄 重かった2失点目 課題はっきり「打撃を鍛えたい」
エース・堀が力投も…投手戦に敗れた広島新庄、3回戦で散る