第14日 80回記念センバツコラム

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

☆大会第14日 4月4日(金) 今日の甲子園!☆
―決 勝―
沖縄尚学(沖縄)9-0聖望学園(埼玉)
◎今日の本塁打・・・沖縄尚学・伊古(14号)

沖縄尚学、9年ぶり2回目のセンバツ優勝!!


【戦評】
 沖縄尚学・東浜、聖望学園・大塚の両エースによる投手戦と予想された試合は、思わぬ点差がついた。
沖縄尚学は、不調の聖望・大塚を攻め、初回先頭・伊古が三塁打を放つと、聖望バッテリーのパスボールで労せず1点を先制。2回には、7番新垣のスクイズで2点目。3回には、聖望・大塚に代わった石田を攻め、長短6安打を集め一挙4点を加点。完全に沖縄尚学ペースとした5回には、1番伊古のランニングホームランで3点を挙げ、駄目を押した。
 沖縄尚学・エース東浜は、140キロの直球と変化球の制球が冴え、聖望打線を散発6安打に押さえ完封した。
 決勝戦での完封は、第70回大会の横浜・松坂以来。沖縄県勢の選抜優勝は、第71回大会で同じ沖縄尚学が県勢初優勝して以来9年ぶり2回目。
 初出場で初優勝を狙った聖望学園は、3回以降大塚に代わった石田・佐藤が打ち込まれ継投が裏目。打線も最後まで東浜を捉えられなかった。第76回(2004年)大会の済美(愛媛)以来、17校目の初出場初優勝はならなかった。


沖縄尚学の戦績
2回戦:1-0聖光学院(初回に挙げた1点を東浜が完封で守る)
3回戦:3-1明徳義塾(初回・西銘が先制2ラン)
準々決勝:4-2天理(上原亘、東浜の継投で逃げ切り)
準決勝:4-2東洋大姫路(2点を追う8回に仲宗根、嶺井らの適時打で逆転)
決勝:9-0聖望学園(伊古のランニング本塁打含む15安打9得点し東浜が完封)



- KAIスポ・春のセンバツコラム『銀傘の陰から』PCブログ版 -
    http://blogs.yahoo.co.jp/koshien818ss


~ 球春、クライマックス ! ~ ( 決勝戦 沖縄尚学 対 聖望学園 ) 

 初回、沖縄尚学先頭打者・伊古の快音が、猛攻の幕開けを告げた。快足飛ばし、一気に3塁を陥れると、いきなりリズムを崩された聖望バッテリーは浮き足立ち、らしくない捕逸で先制点は沖縄尚学に入る。
 聖望学園は、準決勝までの4試合中3試合に初回に先制、1試合は3回までに8得点し、先行逃げ切りで勝ってきたチーム。初回の攻防が全てだった。

 沖縄尚学にとってはお株を奪う先制劇が早くも打線と沖縄勢特有の「ハイサイおじさん」と指笛による応援団を目覚めさせる。

 その指笛がこだまするように、打線が快音を連発。そして沖縄の大地で太陽いっぱいに浴び、真っ黒に日焼けした選手たちは、甲子園のダイヤモンドを所狭しと走り回る。
 沖縄尚学の練習グランドは、左翼90mも右翼は45m。長方形のグランドの為、ホームベースの位置をずらす等して、練習してきた。
 そんな狭いグランドから解き放たれたかのように、甲子園を楽しんだ。

 終わってみればランニングホームランを含む15安打9得点。

 試合開始から2時間16分後、選手達はマウンド上で歓喜の輪を描いた。
 71回大会にエースとして優勝した指揮官は、視線の先に自身と同じ姿をダブらせる。

 「本当によくやってくれた」。

 9年前、自らが持ち帰った紫紺の優勝旗を今度は教え子達が取り戻した。


 
☆優勝校・私立沖縄尚学高等学校
1957(昭和32)年創立の沖縄高校が前身。同年野球部創部。83年に現校名に。中高一貫進学校で野球部のほかに柔道、ボクシング、テニス等も強豪。甲子園出場は、春は今回が4回目、夏は5回。春は71回大会にエースの比嘉公也現監督を擁し、沖縄県勢春夏通じて初優勝。主なOBに71回大会優勝時の遊撃手で主将の比嘉寿光(広島)、西村弥楽天)、安仁屋宗八(元広島)、真喜志康永(日本ハムコーチ)。

~  ドラマチックなセンバツはやっぱり面白い! KAIスポ! ~