【第5日第2試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第17章

#甲子園】8/11 大会第5日第2試合
1回戦:富山第一(富山)1×-0 中越(新潟)

富山第一、9回ノーヒット阻止の2安打でサヨナラ勝ち
富山第一は2回戦進出。次戦は、15日(月)、大会第9日第3試合で広島新庄と対戦する。


【涙キラリ、甲子園を去る球児達】


-小さなエースを襲った野球の非情さ  (新潟代表・中越)-


昨夏は1回戦で滝川二(兵庫)に3-4のサヨナラ負けを喫した。雪辱に燃えて2年連続10回目の甲子園出場を決めた中越

投打にチームを引っ張るのが165cmの小さな左腕・今村君だ。富山第一を相手に9回1死までノーヒットノーランピッチング。

しかし、悲劇はその後に襲ってきた。

富山第一の狭間君と河原君に連続2塁打を浴び、まさかのサヨナラ負け。
突然の幕切れに今村君は少しずつ現実を受け止め表情を崩していった。

今村君の不運は0-0の中での投球だったことだ。球場の雰囲気も張り詰める中、投球に遊びがつくれない状況下で続いた無安打投球。そんな雰囲気は1本の安打によって今村君の意識に関係なくリズムを乱れさせた。

今村君、「外角を狙ったスライダーと直球が甘く入ってしまった。初安打を打たれたときに一拍置いて、冷静になっていれば…」とその場面を悔やんだ。

野球に判定勝ちはない。どんな内容であれ1点多くとったチームが勝者だ。野球の非情さを経験した中越高校。安打1本、得点1点の重みを大切に、また甲子園に戻ってきてもらいたい。

そして小さなエース・今村君には素晴らしいピッチングをありがとうと言いたい。 
(了)
Aug 11, 2016 8:45pm
# #高校野球 #富山第一 #中越 #富山 #新潟

【参考】

夢舞台 甲子園 Kaispo2016