【第6日第2試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第20章
北海9回サヨナラで22年ぶり夏勝利!
北海は3回戦進出。次戦は、17日(水)、大会第11日第4試合に登場する。
【涙キラリ、甲子園を去る球児達】
-激闘の陰に責任感と絆 (愛媛代表・松山聖陵)-
春夏通じて悲願の初出場の松山聖陵。愛媛大会ではノーシード。強豪がひしめくゾーンに入りながら初戦で第1シードの川之江を破り勢いにのると西条、新田などの優勝候補を続々と下し、混戦の愛媛を勝ち抜いた。
大黒柱はエースのアドゥワ君。愛媛大会で全6試合に登板し、ピンチでも冷静なピッチングで初優勝の原動力となった。
初戦の相手は、実に全国最多37回目の出場を誇る北海。最も甲子園を知る学校に初めての松山聖陵が挑んだ。
試合は9回表まで1-1。得点は互角も、3回以降はピンチの連続。打線も4安打と苦戦した。松山聖陵はアドゥワ君を中心に守り凌ぐ展開だった。
9回裏2死1、2塁。直球をセンターにはじき返され力尽きた。
196センチの長身。最速145キロのドラフト候補。そんな話題が先行するが、走者を背負ってからの粘り強い投球が真骨頂だ。
北海は12安打を記録しながらも18残塁。9イニングスながらアドゥワ君の投球数は187球に上った。まさにピンチを耐え忍んだ投球だったことを物語る。
心優しい大柄なエースはサヨナラ打の直後、キャッチャーの稲葉君に「ごめん」と責任を背負い込んだ。
稲葉君はエースに声をかけた。「(アドゥワ)誠のおかげでここまで来られた。ありがとう。」アドゥワ君は目を潤ませた。
耐えるエースと援護してあげらなかったチームメイトの責任感と絆。
初陣校がまた1校、甲子園を去った。
(了)
Aug 13, 2016 12:56pm
#夏 #高校野球 #北海 #松山聖陵 #北海道 #愛媛
北海は3回戦進出。次戦は、17日(水)、大会第11日第4試合に登場する。
【涙キラリ、甲子園を去る球児達】
-激闘の陰に責任感と絆 (愛媛代表・松山聖陵)-
春夏通じて悲願の初出場の松山聖陵。愛媛大会ではノーシード。強豪がひしめくゾーンに入りながら初戦で第1シードの川之江を破り勢いにのると西条、新田などの優勝候補を続々と下し、混戦の愛媛を勝ち抜いた。
大黒柱はエースのアドゥワ君。愛媛大会で全6試合に登板し、ピンチでも冷静なピッチングで初優勝の原動力となった。
初戦の相手は、実に全国最多37回目の出場を誇る北海。最も甲子園を知る学校に初めての松山聖陵が挑んだ。
試合は9回表まで1-1。得点は互角も、3回以降はピンチの連続。打線も4安打と苦戦した。松山聖陵はアドゥワ君を中心に守り凌ぐ展開だった。
9回裏2死1、2塁。直球をセンターにはじき返され力尽きた。
196センチの長身。最速145キロのドラフト候補。そんな話題が先行するが、走者を背負ってからの粘り強い投球が真骨頂だ。
北海は12安打を記録しながらも18残塁。9イニングスながらアドゥワ君の投球数は187球に上った。まさにピンチを耐え忍んだ投球だったことを物語る。
心優しい大柄なエースはサヨナラ打の直後、キャッチャーの稲葉君に「ごめん」と責任を背負い込んだ。
稲葉君はエースに声をかけた。「(アドゥワ)誠のおかげでここまで来られた。ありがとう。」アドゥワ君は目を潤ませた。
耐えるエースと援護してあげらなかったチームメイトの責任感と絆。
初陣校がまた1校、甲子園を去った。
(了)
Aug 13, 2016 12:56pm
#夏 #高校野球 #北海 #松山聖陵 #北海道 #愛媛
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