【第7日第3試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第25章

【甲子園】8/13大会第7日第3試合
2回戦:盛岡大付(岩手)11-8創志学園(岡山)
打撃戦制した盛岡大付が初の1大会2勝!
盛岡大付は3回戦進出。次戦は、16日(火)、大会第10日第3試合で鳴門(徳島)と対戦する。

【涙キラリ、甲子園を去る球児達】
- 最速投手が学んだもの (岡山代表・創志学園)-

夏の甲子園初出場の創志学園。今選抜に続き見事、春夏連続出場を決めた。

注目を集めるのは、最速154キロを誇るプロ注目の右腕、高田萌生君だ。
今夏、全国最速右腕はどんな投球を見せるのか注目された今日の盛岡大付戦。結果は予想に反し打撃戦となった。

創志学園が序盤に4点を先制し、波に乗るかと思われたが、4回盛岡大付の植田君の本塁打等で同点に追いつかれると5回にも被弾する等失点を重ね、高田君は5回2/3を投げて11安打10失点でまさかの降板となった。

序盤の「今まで一番いい状態」(高田君)から4回に打たれた本塁打をきっかけにペースを崩し始めた。本塁打後に3者連続四球。「投げ急いでためがない。」フォームの変調に自覚はあったが修正できなかった。

それでもここまで甲子園に登場した投手陣の中で最速となる152キロを2度計測し、球場を沸かせた。

最後の夏は不完全燃焼で終わった。どんなに球速があっても、フォームを乱し、制球を乱せば甲子園では通用しない。「負けてしまったら(球速は)意味がない」と試合後は落ち込んだ。

プロが注目する逸材。投手として甲子園で学んだものは大きい。精神的成長が備わった時、もっと上のレベルで活躍する高田君の姿があるに違いない。
(了)
Aug 13, 2016 9:11pm

【参照】

全てはこの瞬間のために! Kaispo2016