【第8日第3試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第29章

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【甲子園】8/14大会第8日第3試合
2回戦:東邦(愛知)10×-9八戸学院光星(青森)
東邦、終盤7点差を大逆転、劇的サヨナラで光星下す!!
東邦は3回戦進出。次戦は、17日(水)、大会11日第1試合で聖光学院(福島)と対戦する。


【涙キラリ、甲子園を去る球児達】
- 甲子園の魔物は敗者の財産 ~胸を張れ、光星ナイン~ (青森代表・八戸学院光星

青森大会はノーシードから勝ち上がり、春夏連続、夏は2年ぶり8回目の甲子園出場を果たした。昨年は決勝で三沢商に延長12回のサヨナラ負け。その悔しさを晴らす優勝となった。

甲子園での初戦。市立尼崎に9回に同点とされ延長にもつれ込んだがすぐさま10回表に突き放して初戦を突破した。

勢いはついた。

今日は愛知・東邦との対戦。
東邦投手陣に13安打を浴びせて、先制、中押し、ダメ押しと得点を重ね、9-5と4点差で9回裏を迎えた。

甲子園の魔物。

幾度となく番狂わせや奇跡的な試合が行われる聖地。いつしかそんなシーンをして、甲子園には魔物が棲むと揶揄されるようになった。

9回裏、4点差を追う東邦。4万を超える観衆が東邦の応援マーチにあわせて手拍子し、タオルを振る。甲子園のすり鉢スタンドは光星アルプスを除いて、東邦アルプスと化した。

4点差。
敵は東邦だけではない。敵地の状況で4点差を守り切るのは難しい。

勝者と敗者は最後の最後で入れ替わった。
敗者にとっては残酷な仕打ちだ。

この結果をどう受け止めるか。それは八戸学院光星ナインに委ねられる。

人生は負けから始まり、負けからスタートする。
元々、昨年の青森大会決勝サヨナラ負けからスタートしたチーム。
天才に見えるイチローも4000本以上のヒットを打つのに8000回の失敗を重ねたという。敗者こそが真の勝者になれるのだ。

甲子園の魔物は非情なだけではない。
勝者には与えられない貴重な財産を得て、光星ナインは甲子園を去った。
(了)
Aug 14, 2016 8:23pm

【参照】

目指せ、夏の頂点! Kaispo2016