【第12日第3試合】『涙キラリ、甲子園を去る球児達』第44章

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【甲子園】 8/18大会第12日第3試合
準々決勝:北海(南北海道)7-3聖光学院(福島)
北海、逆転で88年ぶり準決勝へ!
北海は準決勝進出。次戦は、20日(土)、大会第13日第2試合で秀岳館(熊本)と対戦する。


【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第44章~】
- 弱小チームが決めた10連覇 (福島代表・聖光学院)-

戦後最長となる10年連続13回目の甲子園出場を決めた聖光学院
毎年選手が入れ替わる高校野球で10年連続はまさに快挙だが、今年の
チームが10連覇目を刻むのも快挙だった。

今春の県大会で準決勝で磐城に敗退。春の県大会の連覇は6で止まった。特に投手力は、斎藤監督が「歴代最弱」と言うように夏の大会直前まで練習試合でも不安定さが目立った。

今年の優勝は技術力ではなく、「チーム力と人間力」だと主将の松本君は言う。福島大会に復調したエースの鈴木拓人君は「気持ちの投手」と自己評価した。

9連覇してきた歴代チームとは違う己の力不足を認識し、自分達は弱いという自覚。それを補うために精神力を養ってきた。

決勝の光南戦では2-2でから8回に勝ち越し点を奪われ、10連覇に黄色信号が灯ったが、その裏に4点を取り、6-5で振り切った。下を向く選手はおらずチーム力、人間力で粘り勝った。

9代にわたる先輩達が築いてきた優勝の連鎖。聖光学院で野球をすることは、福島県内で「勝って当たり前の王者」としての十字架を背負う。惜しくもベスト8で姿を消すことになったが、弱いチームもチーム力と人間力で連覇の火は灯し続けた。

主将の松本君、「後輩には自分達の上に行ってほしい」。
2年生の遊撃手の瀬川君、「自分達が中心となって新チームに甲子園の経験を伝えていきたい」。

連覇の重圧を背負った先輩だからこそ、来年に向けて後輩のそれを理解し得る。11連覇に向けて、先輩達の悔しさと経験を繋ぐ1年が始まる。
(了)
Aug 20, 2016 12:11am


【参照】



駆け上がれ、夏の頂点! 
Kaispo2016